Oliver Twist
映画「オリバー・ツイスト」を見た。「オリバー・ツイスト」HP
19世紀イギリスの文豪チャールズ・ディッケンズの作品を
ロマン・ポランスキーが監督した。
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2006/06/30
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映画はオリバーが救貧院へと連れ戻されるところからはじまる。
心優しき悪党フェイギンと出会うまでの悲惨さは
見るに忍びない。
子供たちを人間と思わない役人
横暴な判事
ただダメとばかりの貴婦人
ぶよぶよに太った役人
16世紀ロンドンを研究していたことも会って
近世ロンドンには魅かれるものがある。
物語に描かれるオリバーと
そこにかかわる人たちの有り様は
悲惨の一言に尽きる。
それでも、映画の中に広がる景色は
どこまでも美しかった。
19世紀ロンドンを再現した町並みもそうだが
イギリスの風景はさまざまな表情を見せていた。
ときには悲しい風景となり
むなしさを表す風景となり
明るい風景となる。
映画等メディア、アートを語る時に
映像の美しさというのは欠かすことが
できないのだと改めて思った。
作品の持つコンセプト
物語の善し悪しだけでは感じることのできない
何かを伝える力があるんだと思う。
映像には何か、メッセージを抽象的なまま
伝える力があるんじゃないだろうか。