明日の記憶
- 出版社/メーカー: 東映
- 発売日: 2006/10/21
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やっとやっとのことで「明日の記憶」を見ることができた。
ぼくは結構、渡辺謙が好きだ。
名前が一緒ということも
少しはあるかもしれない。
はじめて彼の名前を覚えたのは
白血病からのカムバックで、頭がつるつるだった頃だ。
そのあと、父も同じ病にかかり
彼は戻ってきたが、父は戻ってこなかった。
これは、記憶を失う人の物語だ。
記憶を失う=自分でなくなってしまう
そして、それは「死」と同義であるような
感覚に襲われる佐伯。
この手の映画は作るのが難しいだろうと思う。
今のぼくにはすべてが父の経験とかぶってくる。
記憶を失う=死
の宣告を受けて、まるで空から星が降ってくるようなもの。
それでも佐伯は娘には多くを語らない。
そして彼も多くを語らなかった。
年を重ねると
自分自身の経験と
作品自体が重なり合って
その分だけ、余計に感じるのだろう。
なんだかぼくも、お涙ちょうだいの
感動映画は好きじゃないだのと
少し言えなくなりそうである。
ちなみに原作は半年ほど前に読んだ。
映画が公開される直前か、直後かと言う頃だったと思う。
ぼくのようなモウソウ的な人間には
活字の方が刺激的なのかもしれない。