壬生義士伝



壬生の狼として恐れられた新撰組の物語
新撰組最強の男と呼ばれた
吉村貫一郎中井貴一が演じる。

壬生義士伝 [DVD]

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小学生のころ、牧瀬里穂沖田総司を演じた新撰組を観たことがある。
沖田総司が女だったらという全くパロディだった。
マンガ「るろうに剣心」にも登場しているし、
新撰組は身近といえば身近だった。かっこいいチャンバラ映画みたいな。
大人になってからはじめた観る新撰組は全く違うものに見えた。


新撰組は本当に、義と忠のために戦ったのだろうか?
他にすることがなくて何となくの集まりようだった。
鎖国から開国へという大きな時代の変わり目の中に
飲み込まれて、何もできずにただ、散った人が多くいたように見えた。


田舎侍や下級武士でいるのはなんとも悪い。
忠義と決死、ハラキリに生きるおれたちはカッコいい見たいな。
そんな輩があつまり、公儀の名の元に人を切る。
共産党の大粛清のようないやなやり方だ。


そのなかで描かれる吉村貫一郎は、清貧な下級武士。
それが「たそがれ清兵衛」のようでなんとも素敵ではないか。


はやり人は生きなければならない。死の美学などない。