雲のむこう、約束の場所



あの遠い日に僕たちは、かなえられない約束をした。


アニメが何となく好きなことは前に書いた気がする。
登場する俳優のイメージに捕われない
純粋さが表現できるような気がしている。


北海道が「ユニオン」と呼ばれる国家として
日本から分断された世界が舞台となる。
このアニメーション政治色の濃い舞台を
設定した理由は分からない。


けれども政治によってつくられた国境の
彼方にそびえる塔へ行くという夢を
二人で共有する中学生が
主人公であることには
そんな純粋さが世界を変えるという
願いなのかもしれない。


茂木健一郎の露出が増えるにつれて
脳が注目されてきている。
平行世界と呼ばれる異次元の世界と
サユリという女の子の関係が
物語のもう一つの鍵となる。


平行世界という異次元の存在は
とても、強烈である。
3年間眠り続けるサユリと夢の中で
かかわり合う主人公を見ていると
どこまでもまっすぐに生きることのできる
そんな世界が浮かんでくる。


それに較べて、現実は・・・
ぼくたちは自分の体をもってしか
この現実の世界に関われないほど
この世界は混迷している。