金沢駅



金沢駅のこと
実家のある福井に帰るとき
必ずといっていいほど金沢に立ち寄る。


ときにはおみやげを買い
ときには自分のために加賀棒茶を買う。


この日は母と一緒だった。
タワーの駐車場の最上階に車を止めると
金沢駅が眼下に。


いちばん左端が新幹線用の線路だろう。
長野から北陸新幹線が延長してくるには
まだだいぶ時間がかかりそう。
小学校の頃、新聞で平成十何年に開通と
なっていた高速道路や新幹線がまだ
開通していないのは
いい面も多いのではないだろうか。
ファスト風土化がとまっている。





駅前にAEONのデパート・フォーラスができている。
外見は他のスーパーストアと変わらない。
景観に配慮しているつもりの茶色が寂しげだ。


中は若い人たちを中心ににぎわい
10年後にはほとんど残っていないだろうけど
華やかなショップが立ち並ぶ。


女性ならず、ぼくのようなものまでも引きつける
スウィーツ類、ファッションという名の流行を
取り入れたバラエティに富んだ多国籍なレストラン


金沢とはなんの関係もないものがあふれ
本物にはほど遠い、料理を○○料理として口に入れる。
ここに限らず、どれ一つとして
現地で食べた以上の味はない。


心や感情のまとわりつく不自由さと深度がない。