小布施ッション67 森まゆみ



今日の小布施ッションには森まゆみさんを
ゲストスピーカーに迎えた。
正直なところ、おとといまでこの人を知らなかった。
本当に申し訳ない話だけれど、
急いで本を読んで、急いで冊子を仕上げた。
満足行くほど読み込むこともできなかったし、
満足行く冊子にもできなかった。


いつものようにゲストスピーカーの
撮影の時、森さんとそのご友人の方々が
「こんなものまで、つくっていただいて・・・」
と言って準備したいつもの冊子を喜んでくださった
ことがとてもうれしかった。


とても謙虚な方なのだろうけど
自分の作ったものが少しでも誰かの役に
たったと思うと、これ以上はないなと思う。


お話の内容は、とても女性らしい視点で
谷中・根津・千駄木(通称:谷根千)を見つめたもの。
自分の住む町の隅々にまで目を配らせ
自分のまわりに住みすべての人々に
生き生きとしてほしいという思いを感じた。


この人は一つ、現実と精神の高みの接点として
重要なものを得ているというか、知っているのだろうと思った。
森さんのものごとを進める方法は、いわゆる最先端の手法から見れば
無駄だらけの様に見えるかもしれない
けれども、それは単純明快であり、それ以上のものがないような
感じを受けた。


自分の立ち位置を知り、街を掘り返す森さんの話を聞いて、
今日は、自分にとってのクリエイティブな
撮影やデザインという中で壁を破らなければいけない
という思いを改めて持つことができた。



おまけに今日は素敵な出来事があった。
名古屋から来た大学院生が大学のバレー部のすごい後輩だった。
ぼくがM2の時の1年生だから、おそらく
1度や2度しか会ったことがないのだろうけど、
覚えていてくれてとてもうれしかった。
世の中は案外狭いのかもしれない。