善光寺 大勧進




善光寺には本堂を護る2つの宗派の寺院がある。
ひとつは、大本山善光寺大本願
大本願は浄土宗の大本山であり、伝統的に尼僧寺院となる。
日本全国を探しても、代々尼僧の上人が立つのは珍しいようだ。


もうひとつは、信州善光寺本坊大勧進
大勧進天台宗大本山である。
位置的には、大勧進は三門のふもと西側となり
大本願はさらに下って仁王門のふもととなる。


どうして、善光寺がこのような形態をとるのかは
http://www.zenkoji.jp/ に書いてありそうだが
読む気になれないのでまとめないでおく。


月曜日に善光寺に入って驚いたのは、
正面から本堂を撮影したら写真に人影がなかったこともそうだが
大勧進の真ん中にある万善堂の屋根の大きさである。
崩れ落ちむばかりに分厚い瓦屋根が重厚に重なっている。
その手前の護摩堂の屋根がコンクリートっぽいのが
とても残念でならない。


そんな様子を見ていると、寺と入っても国宝や重文に指定されていなければ
以外にも簡単に便利で安心という、あくまでも分かりやすい基準をもとに
美しいとか優れた木造技術などという分かりにくい基準が置き去りにされていく
残念なものがある。