ちひろ美術館



しばらく前にちひろ美術館の館長
松本猛さんのお話を聞いた。
残念ながら日付がつけてない。


ちひろ美術館
安曇野も東京も、ともに内藤廣さんの設計による。
訪れるにはいい場所だ。
いま、松本さんは信濃美術館の館長も兼務される。
日本の美術館と日本のギャラリーにはいろいろと
思うことがあるそうだ。



日本の美術館では、多くの人が有名な絵を確認しに来る。
そして、わかったような顔をして満足気に帰って行く。
何のための芸術なのだろう。
絵について、芸術について
話しあうことなしに、文化などありえない。


絵について話しあうときほど
相手の心が分かることなんてないじゃないか。
楽しい会話が、絵の、芸術の世界を広げてくれる。


美術には間違いないのがいい。
誰が何に感動してもかまわない。
批評家や専門家の解説にしたがって見る必要など
どこにもありはしない。


日本のほとんどの美術館は
瀕死の状態にある。
行政の補助金で死んだように運営される。
観賞教育のプロフェッショナルが今こそ必要だ。
子供たちも含めて、見ることを
本当の意味で楽しむ、そんな仕掛けが必要だ。